星野リゾート代表「GoTo」に提言 新今宮ホテルは名称変更
- 政治・経済
- 2021年10月14日
星野リゾート(長野県軽井沢町)の星野佳路(よしはる)代表は13日の記者会見で、再開が予定される政府の観光支援策「Go To トラベル」について「盛り上げるものではなく、訪日外国人客の回復まで需要を下支えするコンセプトが重要」と述べた。「盛り上げすぎると感染拡大の原因とされ、再び中止となってしまう」と懸念。現場負担を減らすため「曜日や期間、金額などで(旅行代金の)補助率や上限を変えないようにすべきだ」とした。
星野代表はまた、大阪・新今宮に建設中の都市型観光ホテルの開業が来年4月22日になると発表。ホテル名を「星野リゾートOMO7大阪新今宮」から「OMO7大阪by星野リゾート」に変更することも明かした。「OMO」ブランドの知名度を高めるためという。
昨年7月に始まり、一時中止に追い込まれた「Go To」をめぐっては、手続きの煩雑さなどから現場の作業負担が増加。仕組みが分かりづらいとの指摘も多く、問い合わせやクレーム処理などが現場の負担につながっていることもあり、「シンプルかつ分かりやすいものがよい」と制度設計の改善を訴えた。
新型コロナウイルス禍における都市部のホテルの窮状にも触れ、「温泉地へ行けば中小から大手まで恩恵を受けた」として「Go To」の効果が中小零細の宿泊事業者に行き渡らないとの指摘は「当たらない」とした。また「Go To」の再開待ちによる買い控えもあることから「いつ始めるかは早く決定すべきだ」と話した。
大阪で開業するOMOについては「大阪・関西万博やIR(統合型リゾート施設)が計画されており、需要の見通しがしやすい」と期待。「客室稼働率や単価を、ホテルが持つ実力の数字にすべく準備したい」と意気込んだ。
産経新聞 より転用
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