森保ジャパンを救った田中碧「チームを引っ張っていく立場になるくらいに成長したい」【サッカーW杯アジア最終予選】
- スポーツ
- 2021年10月13日
◇12日 サッカーW杯カタール大会アジア最終予選B組第4戦 日本2―1オーストラリア(埼玉スタジアム)
崖っぷちに追い込まれていた日本が難敵オーストラリアに競り勝ち、通算2勝2敗の勝ち点6としてW杯出場権争いに踏みとどまり、森保一監督(53)の進退問題をひとまず封印させた。
前半8分、左サイドから送り込まれたクロスに相手が触り、軌道が少しだけ変わった。相手がクリアできなかったそのボールを、ペナルティーエリア内の右寄りの位置で受けたのは田中碧。落ち着いて放たれた右足弾がゴールネットを鮮やかに揺らした。W杯予選初スタメンの男がA代表初弾をいきなりたたき込み、抜てきに応えた。
試合後、殊勲のMFのもとには仲間たちが入れ代わり立ち代わり歩み寄り、「よくやった」と千金の一発を褒めた。
「ボールを止めることに集中して、(シュートを)決めることに集中して蹴り込んだ。うまく入ってくれた」。と興奮気味に振り返った背番号17は「自分がやってやるという気持ちを持っていた。点を取ることだけを考えてプレーした。勝利に貢献できて良かった」と胸を張った。
東京五輪の全6戦で先発出場を果たし、この日は見事な先制パンチを披露した。自身の価値を高め続ける23歳は「もっともっと成長して、(チームを)引っ張っていく立場に行くぐらい、力をつけていかなきゃいけない」と、さらなる飛躍を自らに課した。
中日スポーツより転用
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