白鵬の年寄名跡襲名は『条件付き承認』へ 資格審査委員会で「10年、部屋を持たせない」などの意見も
- スポーツ
- 2021年9月30日
日本相撲協会の年寄資格審査委員会は29日、東京・両国国技館で横綱白鵬(36)=宮城野=の年寄名跡襲名について協議した。襲名に異論は出なかったが、出席したある委員は「部屋を持たせないとか、条件をつけたらどうだという意見もあった」とし、30日の理事会では条件付きで承認される異例の事態となりそうだ。
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30分ほどの協議を終えると、外部理事でもある今井環委員長は「全会一致でも、否決となったわけでもない。理事会で否決されることはないだろう」と説明。白鵬の年寄名跡襲名は30日の理事会で承認される見込みとなった。
ただし、すんなりとはいかない。白鵬は将来的に独立して部屋を構える構想がある。すでにその候補地も絞られている状況。だが、これまでの言動を不安視する委員の親方からは、「10年、部屋を持たせない」「誓約書を交わすとか、条件を付けたらどうだ」など厳しい声が飛んだという。
ほかにも「(新米親方として)下につくことを理解できないのではないか」「今まで何度も『すいません』と謝ってきたが、口で言っても分からない」「(師匠の宮城野親方が定年となる)来年8月までの行動を見る」など。理事会では委員会の意見をもとに白鵬の今後の言動に関してや、部屋を持つにあたっての条件を話し合い、誓約書にサインをさせてから襲名を認める可能性がある。
白鵬は5月に年寄「間垣」の取得を認められているが、委員会の関係者は「全会一致じゃないと認められなかったが、反対があった。師匠と白鵬が『よろしくお願いします』ということで2回目に認められた」と経緯を話した。
その後、名古屋場所後の横綱審議委員会で相撲内容などが批判を浴びたことで、八角理事長(元横綱北勝海)が白鵬と師匠を呼んで注意。直後に東京五輪の会場を訪れたことも、今回の審査に影響を与えている。
中日スポーツより転用
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