バレー男子代表の中垣内祐一監督退任へ 後任は来月中旬までに
- スポーツ
- 2021年9月20日
日本対イラン イランに敗れ準優勝に終わり選手たちをねぎらう日本の中垣内監督(中央)(撮影・垰建太)
バレーボール男子日本代表の中垣内祐一監督(53)が退任する。アジア選手権決勝を戦い終えた19日夜のオンライン取材で明かした。男子日本代表が12年ロンドン、16年リオデジャネイロと2大会連続で五輪出場を逃していた中で17年に監督就任。19年W杯では4位。東京五輪では29年ぶりの8強入りを果たした。後任は日本協会の監督推薦会議で来月中旬までに決めていく。
中垣内監督の顔からは、重責を全うできた充実感がにじんだ。今月末の任期満了と同時に退任することを明かし「悩み、苦しみ、葛藤と戦う日々でしたが、選手たちの成長を特等席で見守れる幸せな時間でもありました」。続投する意向はなく、「このへんで切りが良いと思います」と満足げに語った。
2大会連続で五輪出場を逃していた男子代表監督に17年に就任。「日本男子バレーを復活させたい」という関係者の期待を一心に受けたが、18年世界選手権で17位と振るわず。一時は解任騒動まで起きた。
サーブ力の強化やコート上の6人全員で守るトータルディフェンスを浸透させ、19年W杯では4位。西田有志(21)や高橋藍(20)ら若手が台頭し、新型コロナウイルスの影響で1年延期となった東京五輪ではチームを29年ぶりの8強となる7位に導いた。
「日本男子バレーは復活の1歩を踏み出すことができた」と成果を確信しているが、3年後の24年パリ、28年ロサンゼルスに向けてさらなる発展を期待。「運動能力の高いバレーボール選手の発掘と、長期的な視野で育成を継続しなければいけない」とエールを送った。
日刊スポーツより転用
コメントする