池江璃花子、25日神宮で人生初の始球式 ヤクルトVへ勝利の女神 村上と久々の再会にも注目
- スポーツ
- 2021年9月17日
ヤクルトが25日に神宮球場で臨む中日戦で、ヤクルト本社の広告キャラクターを務める競泳女子の池江璃花子(21)=ルネサンス=が自身初めて始球式を務めることが16日、分かった。昨年12月に雑誌の企画で対談した村上宗隆内野手(21)がボールを渡す役を務める予定で、久々の再会を果たす。白血病から奇跡の復帰を遂げた池江にパワーをもらい、スワローズは6年ぶりの優勝を狙う。
勝利の女神が神宮のマウンドに立つ。競泳女子・池江が、25日の中日戦で始球式を務めることが判明。頂を目指すスワローズに、勇気を与える1球を披露する。
セ・リーグ2位のヤクルトは17日から勝負の10連戦を迎える。池江が自身初の大役を務めるのは大型連戦の9試合目。2・5ゲーム差で追う首位・阪神を追い抜いていなくても、6年ぶりの優勝がハッキリと見える位置にいて、女神を迎え入れたい。
池江は2019年2月に白血病を公表。奇跡的に復活し、東京五輪にも出場した。大会での出場種目が終了した8月1日には「今後、世界大会に出ていって、池江がどんどん強くなっているという姿を見せていけたら」と決意を表明。多くの感動、勇気を与えてきた池江がどんな投球を見せるのか。表情や一挙手一投足にも注目だ。
今回は、池江がヤクルト本社の広告キャラクターを務めていることから実現。かつては、同社の飲むヨーグルト「ミルミル」のCMにも出演していた。始球式当日は「ヤクルトマンナイター」と銘打って行われ、同社のキャラクター、ヤクルトマンも来場予定。池江は上下スワローズのユニホームを着てマウンドに上がる予定だという。
久々の再会にも注目が集まる。燕の若き主砲・村上は、1学年下の池江と昨年12月に雑誌の対談企画で初対面。「どの世界でも気持ちが強くないと駄目なんだなと感じました。池江さんの発する言葉を聞いて、そう思いました」と刺激を受けていた。東京五輪前には色紙に『勇気をありがとう』と記してエールを送り、「池江さんに負けていられない」と意気込んで日本代表の金メダル獲得に貢献。25日は村上がマウンド付近でボールなどを渡す役を務める予定だ。
笑顔で再会を果たすために1つでも多くの白星が必要になる。勝利を呼び込む一発を放つのが、4番打者の使命だ。巨人戦は今季17試合で打率・369、8本塁打、20打点。セ・リーグ5球団の中では最も相性がいい。
偉業達成も近づく。21歳7カ月の村上は、1989年に清原和博(西武)が21歳9カ月で達成した最年少通算100本塁打の更新まで1。「通過点」と話す大台に到達すれば、おのずと歓喜の瞬間が見えてくる。
村上と池江。2人が初めて会ったのが、シーズンオフの神宮球場。今度も舞台は同じだが、シーズンの佳境だ。9・25のマウンドに、勝利の女神が待つ。池江の1投が村上の背中を押すだろう。そして、燕の逆転Vも必ずや後押ししてくれるはずだ。
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