錦織圭はジョコから1セット奪うも全米3回戦敗退…5セットマッチでまた“息切れ”露呈
- スポーツ
- 2021年9月6日
出だしは良かった。日本時間5日の全米オープンテニス3回戦で、年間グランドスラムを目指すジョコビッチ(34)から第1セットを先取した錦織圭(31)。
早めに仕掛けるいつものスタイルではなく、深いショットでラリーに持ち込み、相手のミスを誘った。ジョコは第1セットだけで20本の凡ミスをしたほど。錦織がジョコからセットを奪ったのは3季ぶりだ。
しかし、第2セットから失速。結局、7―6、3―6、3―6、2―6で敗れ、対ジョコはこれで17連敗。試合後の本人に言わせると「早く打ちにいってのミスが出始めた」という。
「錦織にはテクニックがあるから、戦術を変えられる。その強さはジョコビッチだけでなく、他の選手も熟知しているのですが、それが長続きしない。どこかで必ず穴があくことも、誰もが分かっているのです」と、スポーツライターの武田薫氏がこう続ける。
「この日もそうですけど、例えば1回戦は6―1、6―1と、1、2セットを圧倒しながら、3セット目を落とした。相手は錦織がどこかで必ずつまずくと分かっているからあきらめないし、余裕をもって戦える。5セットマッチの4大大会はなおさらです。錦織はまだグランドスラムに次ぐ格付けのマスターズ1000も勝っていない。なので、まずはマスターズを目標に、3セットで勝ち切る形をつくるべきだと思いますね」
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