ドイツ総選挙、社民党が支持率首位 保守与党を抜く=世論調査
- 国際
- 2021年8月25日
[ベルリン 24日 ロイター] – 9月26日のドイツ連邦議会選挙(総選挙)に関する最新の世論調査で、中道左派の社会民主党(SPD)が支持率でメルケル首相の保守与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を過去15年間で初めて抜き、首位に立った。社民党の首相候補であるショルツ財務相は次期首相候補の中で人気が最も高く、メルケル氏の後継者に浮上した。
調査機関フォルサがRTLテレビの委託で行った世論調査によると、SPDの支持率は、前週比2ポイント上昇し23%となり、CDU・CSUは1ポイント落として22%になった。緑の党は1ポイント低下の18%で続いた。
CDU・CSUの支持率は調査開始以降最低となった。SPDは現在、CDU・CSUの連立政権に参加している。
メルケル首相は選挙後に退任する予定。
CDU・CSUは首相候補のラシェット氏が7月の洪水被災地の視察中に楽しげに笑う姿が報じられて以来、支持率を落としている。
ショルツ氏はメルケル氏と同じハンブルクの出身で、論理派という点も共通しており、メルケル氏に大きな影響を受けるとともに、頻繁にテキストメッセージを送り合う良好な関係にある。
ショルツ氏が次期首相に選出されれば、欧州連合(EU)の「財政同盟」移行に取り組む可能性がある。CDU・CSUは「債務同盟」だとして反発している。ショルツ氏は同時に、新型コロナウイルス終息後に歳出を抑制する考えを示しており、健全財政を志向している。
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