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長男が刑事告訴、妻はショックで倒れた……陣内孝則が明かした“悪夢の日々”――2021上半期BEST5


2021年上半期(1月~6月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。男性芸能人部門の第4位は、こちら!(初公開日 2021年2月10日)。

*  *  *

「昨年12月17日に、息子が不起訴になったという正式な知らせが届いて、塞ぎ込んでいた家族にもようやく笑顔が戻りました。今回は、世の中の不条理を嫌というほど味わいました」

こう打ち明けるのは俳優の陣内孝則(62)である。

◆◆◆

〈陣内孝則 困惑告白!「息子は無実です…」長男が傷害容疑で書類送検!〉

昨年9月、『女性自身』(2020年9月15日号)にこんな見出しが躍った。記事の内容は、フジテレビに勤務する陣内の長男・A氏(32)がアイスホッケーの試合中に負傷したB氏によって6月に警視庁に刑事告訴され、8月に書類送検されたと報じるものだった。陣内が語る。

1時間にわたって語った陣内© 文春オンライン 1時間にわたって語った陣内

息子は「親父にまで迷惑をかけた」と涙

「書類送検されたときは報じられても、不起訴になったことはどこも報じません。子供の喧嘩に親が出るのはお恥ずかしいですが、記事が出たのは僕がこういう職業だったからという面もある。会社員で表に出られない息子に代わって、不起訴になったのを機にきちんとお話ししたいと考えました」

陣内が“悪夢のような日々”を改めて振り返る。

「この報道に妻はショックを受け、倒れてしまった。病院では心因性の不安抑うつ症状と診断され何も手につかなくなりました。息子も『親父にまで迷惑をかけた』と泣くのです。もし本当に息子に非があるなら僕も土下座して謝ります。しかし、息子に詳しく聞いてみると、どうも事実とはかけ離れた不可解な対応の連続だったようなのです」

B氏の顔にスケートのエッジが接触し、出血

そもそもの発端は3年半前。17年8月に都内で行われた社会人リーグの準決勝。試合中にA氏が相手チームとパックを奪い合っていたときのことだった。A氏のチームメイトが言う。

「あの時のことは間近で見ていたのでよく覚えています。B氏を含む相手チームの2人がA君と揉み合いに。みんなが転倒し、立ち上がろうとした際にB氏の顔に誰かのスケートのエッジが接触し、出血したのです」

“氷上の格闘技”と呼ばれるアイスホッケーは、選手同士による身体的な接触がある程度認められているコンタクトスポーツ。反則に関しては細かなルールが定められており厳しいジャッジが下されるが、この時は誰も反則を取られなかった。だが、B氏は試合から3年近く経った昨年6月に、A氏を刑事告訴。ほどなく『女性自身』には次のような告訴状が掲載された。

〈(A氏は)プレーの関係ないところで、両腕で告訴人の左足を無理やり引っ張り上げ捻り倒した事により、左膝前十字靱帯損傷の怪我を負わせ(傷害罪)、その後倒れていた告訴人の顔面に注意義務を怠りスケートの刃を告訴人の顔面に接触させる行為を行い、鼻を10針縫う大怪我を負わせた〉

陣内が再び語る。

「最初にBさんから顔の怪我に関する連絡があったのは試合の2カ月後だったそうです。息子がチームに相談したところ、試合中の事であり、反則でもなく、選手が加入を義務付けられた保険もあるので支払う必要はないという結論に至ったと。でも息子は、もし自分のブレードが当たったのが原因だとしたら申し訳ないという気持ちで、見舞金程度は支払おうかと考えたそうです。ところが半年後に今度は足も怪我したと言ってきて、装具代などを含めた約11万円を請求された。さらに、その後の治療費も負担せよ、とどんどん話が膨らむので、これはおかしいぞと。こちらが求めても診断書を見せてもらえなかったり、不審な点があったので、弁護士に対応してもらうことにしました」

「Aの父親は有名人だから……」

B氏は『女性自身』に〈いまも歩行には違和感があり、スポーツもできない〉と訴えている。だが今回、B氏の周辺に聞いてみると、親しい知人は首を傾げる。

「以前からBは『Aの父親は有名人だから週刊誌にリークすれば話題にしてもらえる』『事件にすれば示談金が……』などと話していました。事故後もアイスホッケーは続けており、19年12月には別のチームで試合に出場しています」

小誌はB氏に取材を申し込んだが、緊急事態宣言を理由に対面取材は現状困難とし、メールでの質問には「真実と異なる部分があります」と回答した。具体的にどこがどう異なるのかの説明はなかった。

『女性自身』編集部に聞くと、「当該記事は正当な報道、および批評の範囲内であると考えています。東京地裁立川支部において昨年11月30日付で不起訴処分になったとの指摘を踏まえ、同記事を小誌WEBサイトより削除しました」と回答した。陣内が総括する。

「この間、家族は本当に苦しみました。リンク上のアクシデントが、僕が芸能人だったばかりに雑誌で報じられ、息子もSNS上でまるで犯罪者のように書き込まれた。しかし、不起訴となった今、真相をはっきりさせたいと思います」

陣内は、B氏と『女性自身』に法的措置を取るべく、すでに内容証明を送ったという。

週刊文春より転用


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