柳田「よう打てたな」初対戦オリ宮城から体勢崩れてもスタンドへ
- スポーツ
- 2021年7月12日
◆ソフトバンク7-4オリックス(11日、ペイペイドーム)
主役はやっぱり柳田だった。4-4の8回だ。2番手のヒギンスが投じた外寄りのチェンジアップを強振。きれいな放物線を描いた打球は歓喜の右中間テラスに消えた。21号ソロは3年ぶりとなる2打席連続弾。連日の決勝アーチとなってガッツポーズが飛び出した。
「いいところで打てて良かった。まさか、きょうも出るとは思っていなかったけど、チームの勝ちに貢献できたので、それが一番ですね」。勝利に直結する一打を何より喜ぶ男だけに、お立ち台で目尻を下げた。2戦計3発。これでリーグ単独トップに浮上した。
節目の20号は6回だった。相手はここまで9勝で初対戦の宮城。初球スライダーに体勢を崩されながらもスタンドまで運んだ。「めちゃくちゃいい。制球力もあるし、球のキレもある。よう打てたな」と19歳左腕をたたえながらも球界屈指の打者の実力を見せつけた。
オリックス戦でのアーチが勝利に直結し続ける。同カードで一発を放つとチームは15連勝。相性のいいバットが連勝と首位連破へと導いた。12日からは2位楽天との3連戦。「上にいるチームと対戦しているし、ホームですし。ファンの方のためにも、いい試合をしたい」と一層腕をまくる。
6回の20号の後は7回に三森が同点打、8回の21号の後は打線がつながり2点を追加。主砲の一振りで攻撃が活気づく。「本当にシーズン一(いち)と言ってもいいくらい、みんなが自分の仕事を果たした」。首位に勝ち越して貯金も1とし、工藤監督も笑みをこぼした。(山田孝人)
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