経産省キャリア職員2人逮捕「家賃支援給付金」の詐取の疑い
経済産業省のキャリア職員2人が、新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業などの賃料の負担を軽減する「家賃支援給付金」について実体のない会社を使ってうその申請を行い、500万円余りをだまし取ったとして詐欺の疑いで警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、いずれも経済産業省のキャリア職員で産業資金課の係長、櫻井眞容疑者(28)と産業組織課の新井雄太郎容疑者(28)です。
警視庁は容疑を裏付けるため、先ほどから経済産業省の関係部署を捜索しています。
警視庁によりますと、2人は去年12月、新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業などの賃料の負担を軽減する「家賃支援給付金」について実体のない会社を使ってうその申請を行い、およそ550万円を会社名義の口座に振り込ませてだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
会社は登記上、新井職員の親族が社長になっていますがいわゆるペーパーカンパニーで、2人は自宅や実家を事務所として賃料を支払っているように装い、うその書類を提出していたということです。
「家賃支援給付金」は、中小企業庁が所管する売り上げが大きく落ち込んだ事業者を対象にした制度で、中小企業などの法人では最大600万円が一括で支給されますが、申請の受け付けはすでに終了しています。
2人は高校時代の同級生だということで、警視庁は不正に得た金を高級時計の購入などにあてていたとみて詳しいいきさつを調べています。
警視庁は2人の認否を明らかにしていません。
経済産業省「誠に遺憾」
経済産業省は「職員が逮捕されたことは誠に遺憾です。捜査に最大限協力し、全容解明を踏まえて厳正に対処します」とコメントしています。
NHKより転用
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