独仏首脳、スパイ疑惑で米・デンマークに説明要求
- 国際
- 2021年6月1日
【AFP=時事】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領とドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は5月31日、米政府がデンマーク政府の支援を受けて欧州の同盟諸国をスパイしていた疑惑について、両政府に説明を求めたと明らかにした。
マクロン氏はテレビ会議形式で行われた仏独首脳会談の後、「このようなことは同盟国間でも、同盟国と欧州のパートナー間でも許されない」と非難。「われわれは、発覚した事実や過去の事実に関し、すべての情報を提供するようデンマークと米国に求めた。回答を待っているところだ」と述べた。
メルケル氏は、マクロン氏の言葉に「同意するしかない」と述べた。
デンマークの公共放送DRなど欧州メディアは5月30日、米国家安全保障局(NSA)が2012年から2014年にかけて、デンマーク国防省傘下の国防情報庁(FE)との協力関係を利用して同国のインターネット回線を盗聴し、メルケル氏らドイツ、スウェーデン、ノルウェー、フランスの高官の情報を集めていたと報じていた。
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