安倍晋三氏と麻生太郎氏が二階俊博氏「外し」タッグ結成 その狙いは?
- 政治・経済
- 2021年5月22日
安倍晋三前首相(66)は21日、党本部で行われた「半導体戦略推進議員連盟」(設立発起人代表・甘利明衆院議員)に麻生太郎財務相(80)と出席した。
同議連は、日本の半導体産業が世界最高水準のスーパーコンピュータ「富岳」のように世界最先端の開発力・競争力を有しているとして、経済成長と安全保障の確保、同盟国・友好国との関係強化を実現することを目的に設立した。
安倍氏は「この政策は一産業としてでなく、国家戦略として考えるわけです。議連の果たす役割は大きい」と話す。
今後、菅内閣と連携して取り組むことに関しては「ここに麻生財務大臣が座っていらっしゃる。この議連のかなりの目標を達成できたと、私は言えると思います」とした。
しかし、同議連をめぐっては党の最高責任者の二階俊博幹事長(82)が欠席して党内に大きな波紋を広げている。
「同議連の参加者は100人超で〝二階包囲網〟が出来上がった。安倍氏と麻生氏による露骨な二階氏、外しですよ」(自民党議員)
二階氏といえば、参院選広島選挙区の公職選挙法違反事件をめぐる河井案里氏(47)陣営に多額の1億5000万円を提供した問題の関与を否定した。
真相はいまだ闇に包まれているが、今度の〝安倍・麻生タッグ〟結成の背景には「案里氏の問題を処理できない二階氏にもう党を任せられないと、けん制する狙いがあるのではないか」(永田町関係者)
自民党関係者は「幹事長の二階氏の顔が潰された格好です。二階氏にしたら案里氏の問題で『俺に全責任を取れとプレッシャーをかけらるのか』た受け止めますよ」と話した。
自民党の〝お家騒動〟は収束するのか。
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