福岡大大濠は「3度目の挑戦」も全国区の強豪に完敗 雪辱の夏へ突きつけられた課題とは
- スポーツ
- 2021年3月30日
◆選抜高校野球大会準々決勝 福岡大大濠0-8東海大相模(29日、甲子園)
第93回選抜高校野球大会は29日、甲子園球場で準々決勝4試合があり、福岡大大濠は東海大相模(神奈川)に0―8で敗れ、春夏通じて初の4強入りはならなかった。
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「3度目の挑戦」もはね返された。東海大相模に0-8の完敗。福岡大大濠の八木啓伸監督は「準々決勝でどんな勝負ができるかと思っていたけど、まだまだ力不足」と漏らした。全国トップレベルの強豪との力の差を改めて痛感させられた。
甲子園では1989年夏、2017年春に準々決勝で敗退。同校初の4強を懸け、今大会初先発した馬場拓海(2年)が浮いた球を捉えられた。2回途中4失点で毛利海大(3年)へスイッチしたが、2回はさらに2点を加えられ、3回も1点を失った。
エース左腕が4回以降は立ち直ったものの、打線が相手エースの石田隼都(同)に3安打、14三振で零封された。「あのレベルの投手を打たないと、甲子園で3勝は難しい。打撃を改めて強化しないと」。八木監督は夏への課題を挙げた。
毛利は初の選抜8強に進んだ4年前のエース三浦銀二(法大)を見て、福岡大大濠への進学を決めた。今春は先輩を超えられなかったが、最後の夏が残っている。
今回のメンバーの半分が2年生の若いチーム。毛利は「チームの力が足りなかった。もう一度しっかり練習して、夏こそチームの新しい歴史をつくりたい」と誓う。憧れの先輩が成し遂げられなかった春夏連続出場を果たし、夏こそ4強への扉を開く。 (前田泰子)
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福岡大大濠・馬場(甲子園初先発も4失点で2回1死で交代)「毛利さんが後にいるから全力でしっかり投げようと思ったが、気持ちだけでは抑えられないと思った。球を低めに集めて変化球でかわせる投手になりたい」
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