からつボートの西日本スポーツ杯は最終日の18日、最終12Rで優勝戦を行い、4号艇・山田康二(33)=佐賀=が今年2回目、通算25回目の優勝を飾った。山田は5コースから1周1Mをまくり差して3番手につけ、2Mで競り合っていた益田啓司と宮地元輝を差し切って逆転。そのままゴールを駆け抜けた。2着はインから逃げ切りを図った益田、3着は展開を突いて浮上した赤坂俊輔が入った。3連単は1万1390円の高配当決着となった。
■ヒーロー
山田本人も驚きの逆転Vとなった。1周目のBSでは3番手。「3着だと思っていました」。ところが1周2M、逃げた益田は内を狙った宮地のプレッシャーで外に大きく流れて、宮地も無理なターンでやや失速。一気に山田が内を差して突き抜けた。
進入から難しい戦いだった。ピット離れが良く内の中村より前に出たが、中村と赤坂が前付け。「深い2コースより、4カドの方がいいかなと思って」とダッシュに引いたが、宮地が4カドに入り山田は5コースとなった。「Sは全速で行けたけど宮地さん、岩崎さんの方が伸びていた」。初日から最後まで40号機は伸びてはくれなかった。
だが、「良かったところを伸ばせた」と、回り足の仕上がりには自信を持っていた。「1Mでいいターンができて位置取りが良かったので2Mにつながった」と勝因を分析。「準進と準優で人気に応えられなかったが、恩返しできたかな」とファンへの思いを口にした。
昨年は3V。23日に開幕する福岡SGクラシック出場の権利は得られなかった。「一般戦でも優勝を積み重ねて、来年こそは狙いたい。そして1個でも多くSGに出られるように。それが年末につながると思ってやっている」。師匠の峰竜太と艇界最高の舞台での激突を目指す。 (内野久照)
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