道路建設が連覇 予選黒星で闘志/アイスホッケー
- スポーツ
- 2021年3月15日
<アイスホッケー全日本女子選手権:道路建設ペリグリン3-2トヨタシグナス>◇決勝◇14日◇札幌・月寒体育館
道路建設ペリグリンが19年(20年は新型コロナウイルスの影響で中止)に続く優勝を果たした。トヨタシグナスを3-2で下した。第3ピリオド(P)で2点差を追いつき、3対3で対戦し、先に得点したチームが勝利する5分間の延長に突入。お互いに攻め合うも決着せず、ペナルティーショット(PS)戦までもつれ、3人目のFW早川愛珠(17)がゴールを決め、最多を更新する20度目の優勝を飾った。早川はゴールの瞬間「訳が分からなかった」と振り返った。22年北京オリンピック出場権を獲得している女子日本代表候補たちが白熱の戦いを繰り広げた。
相手には12日の予選トーナメントAプールで黒星を喫していた。その敗戦がチームに火をつけるきっかけとなった。試合後、寺尾幸也監督(36)らコーチ陣と選手1~2人による面談を実施。その場で「見ていてください」と力強い言葉を発する選手もいた。リベンジへの思いを持って臨んだ試合で結果を出した。
寺尾監督体制2年目。今季途中から試合中、ベンチで指揮官も選手と並んで試合を見守った。椅子の上に立って指揮を執っていたが「同じ目線に立ちたかった」。決勝当日朝「金メダルということで」と、コーチ陣3人全員で金髪に染め、選手を和ませた。そんな姿に主将のDF水橋優花(20)は「一緒の目線。心強かった」。一体感が大一番で力を発揮させた。「この舞台に戻って来られるように頑張っていきたい」と水橋。女王として来季も頂点を狙う。【保坂果那】
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