ローマ教皇、イラクのシーア派最高権威と会談
- 国際
- 2021年3月7日
【AFP=時事】イラクを訪問中のローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は6日、イスラム教シーア派(Shiite)の聖地ナジャフ(Najaf)で、イラクのシーア派最高権威アリ・シスタニ(Ali al-Sistani)師(90)と会談した。
歴代のローマ教皇でイラクを訪れたのはフランシスコ教皇が初めて。面会はシスタニ師の自宅で行われた。
シスタニ師側の発表によると、シスタニ師は、イラクのキリスト教徒は他の市民と同様に平穏で安全な生活を送り、憲法における権利を保障されるべきだと述べた。
公の場にシスタニ師が姿を現すことはほとんどなく、報道関係者の面会場所への入場は認められなかった。
シスタニ師はここ数十年、長く紛争下にあったイラクの緊張緩和に重要な役割を果たしてきた。
他宗教指導者らとの交流を積極的に進めているフランシスコ教皇は、バングラデシュやモロッコ、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)など、イスラム教徒が多数派を占める国でスンニ派(Sunni)の指導者らと面会してきた。
一方、シスタニ師は世界に約2億人いるシーア派の大多数から支持されている。イスラム教徒の中では少数派のシーア派だが、イラクでは多数派で、シスタニ師は国内で多大な影響力を持っている。
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