講師は窪田氏と所属事務所「シグマ・セブン」のベテランナレーター3人。4人による座学が各1回、実践が各2回、計12回のプログラムで、終了後には都内のスタジオでボイスサンプルを収録する。収録現場にはナレーター事務所のマネジャーや映像プロデューサーが同席するため、卒業後の活動に向けてのアピールも可能だ。
対象者は、現役ナレーターや本気でプロを目指す人、また俳優、声優、歌手などでナレーター転向希望者。現場で活躍できる実力を備えたナレーター育成のために、より実践的な学びの場を提供することが信念だという。
窪田氏は「『ちゃんと伝わるしゃべり』を教えていきたい。自分なりに培ってきたものがヒントになれば」と設立理由を説明。
「抵抗なく耳に入り、意識が映像に向くナレーション」が信条だけに「僕みたいなしゃべりをする人がだんだん少なくなってるんじゃないかと。ちょっとおこがましいけど『人の心に寄り添う』しゃべりを伝えていきたいし、そういうのを残してもいいんじゃないかな」と思いを語った。
◆窪田等(くぼた・ひとし)1951年3月27日生まれ、山梨県出身。高校卒業後、富士通勤務を経て、23歳でCMナレーターとしてデビュー。後にドキュメンタリー番組などに活動の幅を広げる。独特の落ち着いた声と間の取り方で、安心感を与えると定評がある。主な出演作品にTBS系「情熱大陸」、フジテレビ系「F1総集編」など。
コメントする