外食大手 テイクアウト専門店が続々 それぞれの独自戦略とは
- 政治・経済
- 2021年2月27日
外食産業のテイクアウト競争が激化する中、大手チェーンが、新戦略で顧客にアプローチしている。
千葉県のJR我孫子駅から徒歩15分ほどの、駅から少し離れたところにある、回転ずしチェーン「スシロー」の店舗。
店内では、おすしが次々とパック詰めされ、トラックへ。
そのおすしが運ばれたのは、JR我孫子駅の構内。
改札を出てすぐのところにオープンしたのは、スシローのテイクアウト専門店。
関東初のスシローのテイクアウト専門店、その名も「スシロー To Go」が26日、JR我孫子駅にオープンした。
店頭に並んでいるのは、握りずしの盛り合わせやちらしずしなど、パック詰めされた商品のみ。
この店舗にキッチンはないが、近くの店舗で作った商品を用意することで、駅の構内など小さな規模での出店を可能にした。
午前11時のオープン前には、すでに行列ができ、売れ行きは好調な様子。
来店客「やっぱり改札を出てすぐあるので、コンビニみたいに利便性は高いと思う」、「なかなか車の運転も、できたりできなかったりなので、お店まで行くのは大変だが、駅前にあるとすごく買いやすいし、いいなと思って」
スシロー To Go出店責任者・田中俊作さん「当社は、ロードサイドで駅から遠くて、車で行かないといけない店舗がすごく多い。そこで、なかなかうちを利用していただけないお客が多いので、今回、駅というそもそもお客が使うところに出店した」
こうしたテイクアウト専門店、ファミリーレストラン大手すかいらーくも、テイクアウトとデリバリーの専門店を都内にオープンした。
すかいらーくホールディングス・梅木郁男執行役員「弊社は、全国店舗3,000店の中で2,000店舗宅配を行っているが、まだお届けできない世帯が全国に何カ所かありまして」
今回、出店した店舗の周辺も、多くの人が暮らす住宅地でありながらも店舗がなく、宅配にも対応していない空白地帯だった。
すかいらーくホールディングス・梅木執行役員「お店そのものがない、届けられていない範囲、世帯をカバーするために、この場所に出店した」
店舗にあるのは、キッチンと接客カウンターのみ。
飲食スペースや駐車場などはなく、従来の店舗に比べ10分の1ほどの面積で出店できることから、まだ店舗のない地域への出店を進めていきたい考え。
巣ごもり消費が続く中、大手飲食店は、テイクアウト事業を拡大し、新たな場所で顧客獲得を目指す。
FNNプライムオンラインより転用
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