選択的夫婦別姓、なぜ橋本大臣は前向き姿勢だったのか
- 政治・経済
- 2021年2月16日
夫婦が同じ姓にするかしないかを選べる「選択的夫婦別姓」の導入をテーマに、橋本聖子・男女共同参画相らをゲストに迎えた朝日新聞のオンライン記者サロン「#いつになったら選べますか 夫婦別姓~大臣に聞く」が6日、開かれました。橋本氏は、来年度から5年間の「第5次男女共同参画基本計画」の策定にあたり、担当相として前向きな姿勢を打ち出した舞台裏を明かしました。
橋本氏は前向きな姿勢を打ち出したきっかけについて、市民からの意見募集で、若い世代から選択的夫婦別姓を望む声が多く寄せられたことが背中を押したと言及。「(若い世代から)これだけ将来を考えて熱い思いが寄せられたのであれば、しっかりと議論をしていく場をつくる。そのために担当大臣として変わっていかなければいけないと思った」と述べました。橋本氏の姿勢を機に、選択的夫婦別姓の問題は、自民党内でも大きな議論を呼びました。
記者サロンには、そうした若い世代の声をウェブ上で集めて政府に届けた、「#男女共同参画ってなんですか」プロジェクト代表の桜井彩乃さん(26)も出演。「このままの日本では自分らしく生きていけない、という不安の声がきっかけだった」と活動に取り組んだ理由を述べました。第5次男女共同参画基本計画には、若い世代からの提言も一部採り入れられたとして「若い世代の声が政治に届くんだと感じた」と手応えを語りました。
橋本氏は「時代とともに、通称使用だけでは難しい局面に来ていると思う。これからの時代、次の世代の活躍の場を広げ、国際社会でもしっかりとした地位を確立していくことが必要だ」と述べました。
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