米議会乱入、角つき帽子の男ら訴追 トランプ氏の要請に応じたと主張
- 国際
- 2021年1月10日
【AFP=時事】ドナルド・トランプ大統領支持者らが米連邦議会議事堂に突入した事件をめぐって、当局は9日、角のついた毛皮の帽子をかぶった上半身タトゥーの姿が世界中に拡散された男ら3人を新たに逮捕・訴追したと明らかにした。
米首都ワシントンの検察当局によると、連邦裁判所に訴追されたのは、ジェイク・アンジェリことジェイコブ・アンソニー・チャンズリー容疑者ら3人。
チャンズリー容疑者は、合法的な権限なく立ち入り禁止の建物や敷地に故意に侵入・滞在した容疑と、議事堂の敷地内に乱暴に侵入し治安を乱した容疑がもたれている。
当局の声明はチャンズリー容疑者について、「メディア報道で見られた議事堂に侵入したこの男は、角のついた毛皮の帽子をかぶり、赤・白・青のフェースペイントをし、上半身裸で小麦色のズボンを履き」、米国旗がくくり付けられた長いやりを持っていたとしている。
同容疑者をめぐっては、英バンド「ジャミロクワイ」の歌手ジェイ・ケイさんに似ているとする声がソーシャルメディア上で相次いだ。これを受けケイさん本人は、トランプ支持者らが議事堂に乱入した際に首都ワシントン付近にはいなかったと明言した。
チャンズリー容疑者は自身について、米極右陰謀論「Qアノン」の「デジタル兵士」だと説明している。Qアノンは、悪魔崇拝の小児性愛者が支配する世界的なカルト集団を相手にトランプ氏がひそかに闘っていると主張している。
警察の発表によると、チャンズリー容疑者は7日、米連邦捜査局に電話して自分が議事堂にいたことを認め、捜査官に対し、「2021年1月6日にすべての『愛国者』が首都ワシントンに集結するよう命じた大統領の要請を受けて」、アリゾナ州からワシントンに向かったグループに参加していたと述べたという。
チャンズリー容疑者は、同州フェニックスでここ数か月に行われたトランプ支持者の集会でも、この目立つ帽子をかぶった姿が何度も目撃されていた。
他に逮捕・訴追されたのは、ウェストバージニア州の州議会議員に最近選出されたデリック・エバンズ容疑者と、フロリダ出身のアダム・ジョンソン容疑者。 【翻訳編集】AFPBB News
AFPBB Newsより転用
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