自らを恩赦!? トランプ大統領の内心は
- 国際
- 2020年11月20日
いまだに「負け」を認めないアメリカのトランプ大統領。
政権引き継ぎが進まず、バイデン氏は、19日の会見でも「史上最も無責任な大統領」と批判している。
実は、トランプ大統領は敗北を受け入れると、税金未納問題などで刑事訴追されるおそれがあると指摘されている。
そこで今、アメリカメディアで話題になっているのが、訴追を逃れるための「最後の奇策」。
そのシナリオが、2021年1月20日に予定される就任式の直前に、まずトランプ大統領が電撃辞任し、ペンス副大統領が暫定大統領に昇格する。
そして、そのペンス氏が、トランプ氏に「恩赦」を与えて、刑事訴追から守るというもの。
このような「奇策」に現実味はあるのか。
ワシントンから藤田水美支局長が解説する。
トランプ大統領について、アメリカ政府関係者は、自分のレガシーのためなら「何をするかわからない」と身構えている。
「恩赦」もその1つ。
恩赦は議会の承諾を得ずに、大統領の一存で決定できる「強力なカード」で、恩赦された人は、連邦法による訴追から逃れたり、減刑される。
トランプ大統領は、退任後も影響力を保持するため、「訴訟リスク」を抱える自分に忠誠な政府関係者を中心に、「恩赦」カードをどんどん切る可能性が指摘されている。
その中で「最後の奇策」として取りざたされているのが、自分自身の恩赦だが、アメリカ政府関係者は「それは、自らの敗北を公に認めることになる。トランプ大統領は、できるだけ避けるだろう」と話している。
現時点では、実現の可能性は高くないのかもしれない。
ただ、トランプ大統領は、内心では「敗北」の事実を受け入れ始めているともいわれている。
イラクとアフガンからアメリカ兵の大規模撤退を発表し、「終わりなき戦争を終わらせる」との自身の選挙公約を駆け込みで実現した。
一部でささやかれる「4年後の大統領選出馬」という次のステップを視野に、動き始めた可能性もあるとみられる。
FNNプライムオンラインより転用
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