「ノーボギーよかった」NEWしぶこ4位発進/国内女子
- スポーツ
- 2020年11月19日
大王製紙エリエールレディス第1日(19日、愛媛・エリエールGC松山=6545ヤード、パー71)連覇を目指す渋野日向子(22)=サントリー=が今季2度目、ツアー通算13度目のボギーなしラウンドとなる3アンダー68で回り、首位に3打差の4位と好スタートを切った。2週連続優勝を狙う古江彩佳(20)=フリー、ともにルーキーの笹生優花(19)=ICTSI、西村優菜(20)=フリー=の3人が6アンダー65で首位。原英莉花(21)=日本通運=は右膝痛で棄権した。
◆キャディーに積極的に相談
粘りのゴルフで渋野が流れを引き寄せた。海外6試合も含めて今季11試合目で、初の1桁順位となる4位発進。悩みのタネの一つだったパッティングがさえてボギーはなく、ラウンド中は笑顔の回数も自然と増えた。
「ノーボギーがよかった。ティーショトがラフに行ってアプローチする場面も多かったけど、パッティングに救われました」
インスタートの11番(パー5)で2オンに成功しながら3パットのパー。嫌な流れを、続く12番(パー3)ですぐに断ち切った。バーディーパットは2メートルもオーバーしたが、返しをしっかり沈めてパーセーブ。完璧なストロークに手応えありだった。
「あのパーで落ち着くことができた。ラインは上りのややフック。緩むことなく引っ掛けることなく、プッシュすることもなく、いいストロークができた。これだと思いました」
前半は2バーディー。後半では7番(パー4)で6メートルを沈めた。この大会では優勝した昨年の第2ラウンド途中から57ホール連続ボギーなし。相性の良さも生かし、大会連覇へ視界は良好だ。
ライン読み、クラブ選びはプロ入り当初から基本的に一人で決めてきた。だが、この日はこれまでのスタイルを捨てた。2試合ぶりにタッグを組んだ男女ツアー通算9勝の古賀雄二キャディー(37)に積極的に相談した。「ラインの読みなど違うときもあるけど、そういうこともしっかり聞くべきだと思った。頼ってよかった」。
2カ月間の英米遠征から続く低迷からの脱出は目の前だ。「予選通過を気にしすぎてスコアを落としていた」という“鬼門”の第2ラウンドも、ニューしぶこで乗り越える。(臼杵孝志)
サンケイスポーツより転用
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