ナゴルノ紛争「完全停戦」で合意、アゼル「アルメニアの降伏」と主張
- 国際
- 2020年11月10日
【AFP=時事】(更新)ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は10日、アルメニアとアゼルバイジャンが係争地ナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)をめぐる紛争で完全な停戦に合意したと発表した。アゼルバイジャンの大統領はこの停戦合意について、アルメニアの降伏だと主張した。
プーチン氏は、アルメニアのニコル・パシニャン(Nikol Pashinyan)首相とアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ(Ilham Aliyev)大統領が、モスクワ時間10日午前0時(日本時間同6時)から「ナゴルノカラバフの紛争地域で(中略)完全な停戦を宣言する」文書に署名したと述べた。
アゼルバイジャンのアリエフ大統領は10日、テレビで、「われわれがアルメニア首相にこの文書に署名させた」 「要するにこれは降伏だ」と述べた。
アリエフ氏は今回の停戦合意には「歴史的な重要性」があるとした上で、アルメニアに短い猶予期間を与えてナゴルノカラバフから部隊を撤退させ、停戦の実施にはロシア、そしてアゼルバイジャンを支援しているトルコが関与することになっていると説明した。
アルメニアの首都エレバンのAFP記者によると、停戦に反対する数千人が政府庁舎の周辺に集結。パシニャン首相が停戦合意を発表すると、数百人が政府庁舎になだれ込み、オフィスを荒らしたり、窓ガラスを割ったりした。
AFPBB Newsより転用
コメントする