高梨沙羅、4連覇達成で“恩師超え”単独最多6度目V…今季初戦の全日本選手権で快勝発進
- スポーツ
- 2020年10月25日
今季初戦の全日本選手権で4連覇し、優勝回数を史上単独最多の6度目に伸ばした高梨沙羅(右)。左は2位の伊藤有希
◇スキージャンプ 全日本選手権 第1日(24日、長野・白馬ジャンプ競技場)
女子ノーマルヒルで、18年平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(クラレ)が、94・5メートル、93メートルの合計231・5点で4連覇。優勝回数を、史上単独最多となる6度目に伸ばした。
1回目で首位に立ち、2回目も伊藤有希(土屋ホーム)を4・7点、飛距離にして約2メートル差で退けた。「ずっと試合勘がない中で練習してきて不安もあったけど、やっと戻ってこられたな、という感じがした。久しぶりにお客さんに見てもらいながら飛べたので、自信にもつながる。一人では何が正解か分からず、迷いながら探りながらだけど、いい感覚をつかむことができた」と声が弾んだ。
女子では、山田いずみさんの5度を超え、単独最多6度目の全日本制覇となった。元全日本コーチを務めた山田さんはジャンプ界を離れ、今年5月から水産会社「一鱗共同水産株式会社」に入社。札幌市中央卸売市場で働いている。沙羅にとっては、パーソナルコーチとして18年平昌五輪銅メダルを支えてくれた特別な存在だ。「ジャンプを始めたときから憧れであり、師匠であり、コーチもしてくれた。今は近くで見てもらうことはできないけど、自分のやることに集中するしかないので、そこでいいジャンプができて、いい報告ができるのでホッとしました」と顔をほころばせた。
悲願の金メダルに挑む22年北京五輪プレシーズンを、快勝で幕明けた。ジャンプの本場、欧州で再び新型コロナ感染が急拡大し、先行き不透明な状況。「自分には飛ぶことしかできない。いいジャンプをすることで、周りの方に喜んでもらうのが仕事なので、そういうパフォーマンスを目指してやっていきたい。北京はまだ先だけど、できることからやっていきたい」と足元を見つめた。
一言コメント
北京でもう一花咲かせてほしいね。
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