19歳、一気に頂点 無欲で挑んだシュビオンテク―全仏テニス
- スポーツ
- 2020年10月11日

表彰式で優勝トロフィーを掲げるシュビオンテク=10日、パリ(AFP時事)
独特のフットワークが必須となる赤土の全仏で、世界ランキング54位のシュビオンテクが躍動した。ポーランド勢として四大大会のシングルス初制覇。「私の方が格下。勝とうが負けようが構わない」。今年の全豪を制したケニンに無欲で挑み、ツアー初勝利を最高峰の舞台で成し遂げた。
四大大会は過去6度出場し、4回戦が最高。ただ、本人には予感めいた自信があった。「初めて決勝にいくのは、なぜか全仏だと思っていた」。4回戦で2年前の女王ハレプ(ルーマニア)を破るなど快進撃を続け、夢を現実にした。最後は世界6位を撃破。長く混戦が続く女子で、19歳の新星が歴史に名を刻んだ。
1988年ソウル五輪ボートの代表選手だった父を持ち、テニスを始めていた姉に勝ちたい一心で練習にのめりこんだ。ジュニア時代から才能の片りんを見せ、2016年の全仏ジュニアでは3回戦でケニンにストレート勝ち。栄冠に輝く伏線は敷かれていた。
16年には芝コートのウィンブルドン・ジュニアでもシングルス優勝。どんなコートの性質にも対応できる万能ぶりは、努力だけでない天賦の才能を感じさせる。
◇シュビオンテクの略歴
イガ・シュビオンテク(ポーランド) 18年ウィンブルドン・ジュニアで優勝。ミスを恐れない攻撃的なショットが持ち味。父は88年ソウル五輪ボートの代表選手。176センチ。ワルシャワ生まれ。19歳。
一言コメント
いずれ大坂なおみとも対戦することになりそうだ。
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