正代、大関昇進伝達式の口上は『至誠一貫』の四字熟語が濃厚「今後の生き方。相談して自分なりに決めた」
- スポーツ
- 2020年9月30日
初優勝から一夜明け会見での正代(日本相撲協会提供)
大相撲秋場所で初優勝を飾り、大関昇進の伝達式を翌日に控えた関脇正代(28)=時津風=が29日、電話取材で心境を語った。
注目の口上には「至誠一貫」という四字熟語を用いることが濃厚となっている。「至誠」は中国の儒学者、孟子の「至誠にして動かざる者、未(いま)だ之(こ)れ有らざるなり」からきており、誠をもって尽くせば人の心は必ず動くという意味。安倍前首相の座右の銘であり、吉田松陰は「至誠通天」という言葉を残した。最近では星稜高野球部が「至誠一貫」をチームのスローガンに掲げている。
正代は「四字熟語なのか、ことわざなのか普通にバラしちゃっていいんですか? なるべくフワッとさせたかったんですけど、ことわざじゃないですよ。事前の取材でばらす人っているんですか?」。そう言いながら正の字? 「入ってないです。さすがにそんな狙い方はしません」。熊本の熊は? 「入ってないですね。本も」と正直すぎる受け答えの連続。
口上は最後まで明かさなかったが、「四字熟語です。今後の自分の生き方じゃないですけど、それに当てはまる感じの言葉を師匠とか後援会の方と相談して、自分なりに考えて決めた。頭をよぎったのは3つくらい。そこまで悩まなかった。こうありたい、ということですね。あした楽しみにしてください」とどこまでも真っすぐな正代らしい口上になりそうだ。
いよいよ伝達式。「なるべくかまないようにしたい。緊張したら口が渇くんです。ギリギリまで水を飲んでるかもしれないです」。不安を正直に漏らすところも正代らしさ。これからも相撲に打ち込み、その姿でファンの心を動かしていくことだろう。
一言コメント
そりゃ緊張するだろうね。
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