記念乗車券にライバル社車両を誤掲載 JR九州、西鉄前身のSL写真を台紙に
- 企業・経済
- 2020年9月27日
JR九州の鹿児島線5駅の開業130周年記念乗車券の台紙。左上の蒸気機関車の写真が誤っていた
箱崎駅(福岡市)など福岡県内にあるJR鹿児島線5駅の開業130周年に合わせJR九州が28日に発売する記念乗車券の台紙に、別の鉄道会社の車両が誤って掲載されていた。鉄道愛好家から提供されたものだったが、JR側の確認が不足していたといい、台紙を作り直す。
JR九州によると、誤りがあったのは明治~昭和に鹿児島線を走る蒸気機関車や特急列車の写真8枚のうちの1枚。「香椎駅から箱崎駅間を走行中の蒸気機関車(明治後期)」との説明文を添える予定だったが、9月9日に発売を発表したところ、資料を見た一般の人から誤りの可能性を指摘された。
社内調査の結果、福岡県を基盤にする西日本鉄道(福岡市)の前身である博多湾鉄道汽船の車両と判明した。この区間は現在もJR鹿児島線と西鉄貝塚線が並走しており、混同したとみられる。提供されたJR側もチェックしきれなかったという。
九州の鉄道は1889(明治22)年に博多―千歳川の仮停車場間で、JR九州の前身の九州鉄道が初めて開業した。90年9月、博多から赤間(宗像市)まで延伸され、新たに箱崎、香椎(福岡市)、古賀(古賀市)、福間(福津市)、赤間の5駅が開設された。JR九州は、記念乗車券4枚と記念台紙(1セット1300円)を限定1300セット発売予定だった。
予定通り28日に発売するが、修正が間に合わないため窓口での購入分は乗車券のみとし、台紙は後日郵送する。JR九州は「確認不足で『記念台紙』のお渡しが発売当日に間に合わないことをおわび申し上げます」としている。
一言コメント
マニアのほうがよく知っていた!?
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