大相撲秋場所、初日から休場67人 過去10年で最多 取組少なく時間調整
- スポーツ
- 2020年9月16日
場所直前に玉ノ井部屋での新型コロナウイルス集団感染が明らかになり、不安が渦巻く中で始まった大相撲秋場所。力士24人のクラスター(感染者集団)が発生した玉ノ井部屋に所属する28人全員が休場したことで、初日からの休場力士は近年最多の67人に及んだ。15日には関取最年長、36歳の前頭・琴奨菊も休場となり、3日目までの休場者は計69人。両横綱もおらず、館内にはどこかさみしい空気が漂っている。
日本相撲協会によると、幕下以下も含めた初日からの休場者数は正式な記録が残っていないものの、初日の休場者67人はここ10年では最多だ。2016年秋場所の50人を大きく上回り、今年に限っても初場所30人▽春場所26人▽7月場所41人と、今場所は玉ノ井部屋の大量休場が大きく響く形となった。
休場者の増加は、取組の進行にも影響を与える。7月場所初日の取組は計178番だったが、秋場所では170番に減少。取組開始時刻も7月場所の午前8時35分から同8時50分に遅らせたが、取組が進むにつれて時間は余り気味に。両横綱が休場のため横綱土俵入りもなく、十両、幕内の土俵入り前後にいずれも時間調整が行われるなど、ある協会関係者は「力士が少ないから(土俵入りの)時間も短い」とこぼす。
協会は今後、玉ノ井部屋の力士の陰性が複数回確認された場合でも、全員の全休方針は変えないという。両横綱不在と土俵の「華」を欠く中、「感染封じ込め」を徹底するやむを得ない事情とはいえ、相撲ファンにとっては少々物足りなさが残る場所になった。
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