刃渡り18.5センチの包丁持った15歳逮捕 福岡の商業施設で女性刺され死亡
- 事件・事故
- 2020年8月29日
女性が刺される事件が起きた商業施設「MARK IS(マークイズ)福岡ももち」=福岡市中央区地行浜2で2020年8月28日午後9時、中里顕撮影
28日午後7時半ごろ、福岡市中央区地行浜2の大型商業施設「MARK IS(マークイズ)福岡ももち」内で、刃物を持った男性がいると110番があった。警察官らが駆けつけたところ、20代の女性が1階の女子トイレで血を流して倒れていた。福岡県警中央署は近くで刃渡り約18.5センチの包丁を持っていたいずれも自称で住居不詳、無職の少年(15)を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。
中央署によると、女性は搬送先の病院で間もなく死亡が確認された。上半身を中心に複数の傷があった。同署は女性が少年に刺されて殺害された可能性があるとみて殺人事件として捜査する。少年は同署の調べに、つじつまの合わない受け答えをしているという。
マークイズは2018年11月に開業。福岡ペイペイドームの隣にあり、地上4階建てで衣料品店や飲食店などが入居。映画館も併設している。【浅野孝仁、中里顕、成松秋穂】
◇「逃げてください」週末の商業施設、騒然 「逃げてください」。福岡市中央区の大型商業施設「MARK IS(マークイズ)福岡ももち」で28日夜に女性が死亡した事件。刃物を持っていた自称15歳の少年がその場で取り押さえられ、大勢の買い物客でにぎわっていた週末の商業施設は、騒然とした雰囲気に包まれた。
20代の男性テナント従業員によると、突然、若い女性が「友達が刺されたかもしれない」と青ざめた顔で助けを求めてきたという。しばらくして白っぽいTシャツを着た少年が、刃物を手に歩いてきて「不自然なほど無表情だった」。手に持った刃物を小さい布で覆うような仕草をしていたという。男性従業員は周囲にいた客に「逃げてください」と呼びかけた。
60代の男性テナント従業員は、少年が警察官3人に連行されていく様子を目撃した。Tシャツには血のようなものがついていたという。「見た目はどこにでもいるような感じだったが、目がうつろだった。ストレッチャーで運ばれた女性は顔の周辺が血まみれに見えた」と話した。
施設は当時、営業中で大勢の警察官が駆けつけ騒然となった。妻と一緒に買い物に訪れた同市早良区の病院職員の男性(61)は、1階部分で、少年が血まみれの刃物を右手で振り上げ、男性警備員とにらみ合っている様子を目撃し「ただ事ではない」と感じ、逃げたという。その後、警察官に連行される少年を見た買い物客の女性は「憔悴(しょうすい)していた。騒ぐことはなく静かな様子だった」と声を震わせた。
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誰でもよかったということ?
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