新型コロナ 与論、新たに11人確認 院内感染、クラスターか 鹿児島県内累計189人
- 政治・経済
- 2020年7月24日
院内感染が確認された与論徳洲会病院=与論町茶花
鹿児島県と鹿児島市は23日、与論町と指宿市、鹿児島市で計15人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。与論町では11人確認され、このうち22日に感染が判明した20代女性看護師が勤務する与論徳洲会病院の入院患者2人と、看護師を含め一緒に会食した人ら5人について、県はそれぞれ「院内感染とクラスター(感染者集団)の可能性がある」との見解を示した。県は院内感染拡大防止のため、専門家を現地に派遣した。新型コロナに関し院内感染は県内初。
県内の感染者は計189人になった。
与論町で感染が確認されたのは20~90代の男女。うち2人は、女性看護師が勤務する病棟の入院患者。
看護師は15日に県外の5人を含む11人と町内の飲食店で会食しており、うち町在住の3人、店の関係者1人が陽性だった。県外の5人は居住地で検査する。看護師とは直接接触のない感染者も3人確認された。このほか職場関係者1人、調査中が1人。
看護師を含む同町の感染者12人のうち島内で入院しているのは2人。7人が海上保安庁の航空機で県本土へ搬送され、5人が入院、2人が宿泊施設で療養。残りは自宅待機中。県は今後、83人のPCR検査を実施する。
日本郵政は23日、同町の名瀬郵便局与論集配センターで配達業務をする社員1人の感染を発表した。
指宿市で感染が確認されたのは3人。22日に感染が判明した女性の同居親族である20代男性と10歳未満の女児のほか、11日公表の60代女性に連なる別の10歳未満の女児も確認された。関係者によると、女児2人は未就学児。指宿南九州消防組合によると、20代男性は同組合の救急隊員。陽性が確認された22日はマスクを着けて2時間弱勤務した。19日朝~21日は非番だった。
鹿児島市が23日に感染を発表したのは20代女性1人。
同日発表された感染者の中に重症者はいない。県内では22日時点で46人が医療機関に入院し、1人が宿泊施設に入所している。自宅待機している人はいない。7月以降の退院・退所は116人。
一言コメント
鹿児島も感染が拡大しているようだ。
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