キャバクラ客把握、難航必至「名乗り出て」 ススキノ集団感染
- 政治・経済
- 2020年7月17日
札幌市中央区・ススキノ地区のキャバクラで新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、道と札幌市は合同の感染症対策チームを発足させ、臨時のPCR検査センター開設などで連携して感染拡大の封じ込めを図る構えだ。ただ、来店客の名簿はなく、濃厚接触者の把握は難航が予想される中、いかにPCR検査を受けてもらうかが最大の課題だ。
「お店に行ったことも含め、なかなか話していただけない。(店を訪れたと)積極的に名乗り出てほしい」。札幌市の秋元克広市長は16日の定例記者会見で、来店客を追跡することの難しさをにじませた。
検査対象者、400人超の見込み
クラスターが発生したススキノ地区
市保健所によると、この店の1日の利用客は30~40人で、検査対象者は少なくとも400人を超える見込み。濃厚接触者として客を把握し、PCR検査を受けてもらおうとしても、店側から店名公表の同意が得られず、店名を挙げて客に呼び掛けることができない。
この店は客と女性従業員が密着するサービスを行っており、市幹部は「家族に『行った』とは言いづらい店。店名を公表しても、そもそも客が名乗り出ることは期待できない」とみる。
来店客名簿はなく、保健所が客に連絡を取ることはできない。女性従業員を通じ、会員制交流サイト(SNS)などでつながる客に連絡することも、客の秘密を漏らすことになり、難しいという。
一言コメント
残念だが、ほとんどは名乗り出ないだろう。
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