サザエさん45年ぶり再放送 収録ストックなくなり17日から…オイルショックの影響以来2度目
- 政治・経済
- 2020年5月10日
フジテレビ系人気アニメ「サザエさん」(日曜・後6時半)が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今月17日の回から再放送になることが9日、分かった。4月7日の緊急事態宣言以降、制作が止まっているのが原因で、期間は未定。1969年10月5日から日曜夜に放送されてきた同番組で、新作が放送されないのは1975年以来45年ぶり2度目のこととなる。
昨年、世界で「最も長く放映されているテレビアニメ番組」としてギネス認定された国民的番組の“緊急事態”だ。10日の放送をもって収録のストックがなくなるため、17日の放送は2018年5月27日の「夫婦は以心伝心」「宿題ちゃん、こんにちは」「父さん危機一髪」の3本を流す。マスオさん役は今年3月に亡くなった増岡弘さん(享年83)。懐かしい再会も楽しめる。オープニング映像は今年4月から放送中の「東京バージョン」のまま。関係者によると、番組最後のサザエさんとのじゃんけんは、2年前のグーチョキパーとは別のものが出てくるという。
新型コロナの影響などもあり「ちびまる子ちゃん」「ドラえもん」など他の人気アニメでは既に再放送が流されている。だが収録が頻繁にあり、ストック数も多い「サザエさん」の再放送対応は極めて異例だ。関係者によると、かつてオイルショックの影響で収録がストップし、1975年2月2日から3月2日までの1か月間だけ再放送になったことがあるという。
8日にはコミック連載「ゴルゴ13」が1968年の開始以来初の新作休載を発表したばかり。猛威を振るうウイルスの影響が日本を代表する漫画、アニメにまで及び始めた。
◆サザエさん 1946年に始まった漫画家・長谷川町子さんの新聞漫画が原作。現在の枠(フジテレビ系日曜・後6時半)は69年10月5日から続いている。再放送を含めると、のべ7000話以上が放送されている。50周年の昨年には「最も長く放映されているテレビアニメ」としてギネス世界記録に認定された。79年9月16日には番組最高視聴率となる39.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。スポンサーは長く東芝が1社提供していたが、18年3月に撤退した。
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