加湿器、調理家電が人気 新型コロナで売れ行き3倍
- 企業・経済
- 2020年5月4日
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一部の家電製品の売れ行きが通常の2~3倍へ急拡大している。特に好調なのは加湿器と調理家電。自宅で感染予防に注意を払ったり、学校の休校や在宅勤務の広がりによってわが家で調理する機会が増えたりしたことが背景にある。
季節外れの需要に沸くのが加湿器だ。政府が「適度な湿度を保つ」ことを感染症対策の一つに挙げたことをきっかけに、販売が急激に伸びた。
加湿器はエアコンなどの暖房で室内が乾燥するのを防ぐ目的で使われるため、暖房が不要になる春先から例年オフシーズンに入る。しかし、今年3月の国内出荷台数は前年同月比3.3倍に急増。シェア首位のダイニチ工業も3月の出荷台数が前年の2.7倍に。「コロナ対策として購入する顧客が増えている」(広報室)と話す。
シャープの自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」の販売台数は今年1~3月期に前年の同じ時期に比べ約2.5倍、4月は3倍以上の売れ行きとなった。
食材と調味料を入れてボタンを押せば、かき混ぜも温度調節もお任せという自動調理機能が売り。外出自粛や学校の休校に伴い家庭では毎日の調理機会が増えているのに加え、在宅勤務の共働き世帯では「調理は家電に任せて、仕事に集中できる」と好評という。
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環境が変われば需要も変わる!?
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