北極圏の建設現場がホットスポットに、作業員1千人超がコロナ陽性 ロシア
- 国際
- 2020年5月3日
【AFP=時事】ロシアの北極圏にある建設現場が、新型コロナウイルスのホットスポット(一大感染地)となり、作業員の一部をクルーズ船に移す措置を取ることが分かった。地元知事が1日、明らかにした。現場では、清掃作業員だった女性1人が死亡している。
同国北西部ムルマンスク(Murmansk)州の村ベロカメンカ(Belokamenka)付近にある建設現場では、1万人を超える作業員らが液化天然ガス(LNG)施設の建設に携わっている。
ムルマンスク州のアンドレイ・チービス(Andrei Chibis)知事は1日、現場の作業員約1080人が新型コロナウイルス検査で陽性だったと発表。この数は、同地域で確認された感染者数の合計のうち80%超を占める。
チービス知事によると、感染拡大を抑制するため、定員2500人のクルーズ船「プリンセス・アナスタシア(Princess Anastasia)」がベロカメンカに派遣された。
インターネットを通じて配信された会見でチービス知事は、「船はムルマンスクに向かっている途中だ。この船によって隔離のための収容能力が増強される」と述べた。
その一方、プロジェクトに携わる建設会社「VelesStroi」は1日、敷地内の清掃作業員だった51歳の女性が死亡したと発表。
同社は公式サイト上で、女性が先月23日に新型コロナウイルス検査で陽性と確認されたものの、「臨床上では症状が軽かったため、入院の理由にならなかった」としている。【翻訳編集】 AFPBB News
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建設現場での感染も多いようだ。
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