NY、行き場のない遺体を集団埋葬 コロナ死者の増加続く
- 国際
- 2020年4月11日
【AFP=時事】米ニューヨーク市当局は10日、行き場を失った新型コロナウイルス犠牲者の遺体が同市ハート島(Hart Island)にある広大な墓地に墓標もなく集団埋葬されていることを認めた。
ハート島には米国で最大級の公営墓地があり、100万人以上が埋葬されている。市当局はこの島を過去150年以上にわたり、引き取り手がない遺体や身元不明の遺体、親族が埋葬費用を出せない遺体の埋葬地として利用してきた。
ニューヨーク市当局の広報担当者はAFPに対し、「この危機の期間も、そうした形でこの島の利用を続ける。新型コロナウイルス感染症で亡くなった人で、この分類に当てはまる人は今後、この島に埋められることになるだろう」と語った。
米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、ハート島では新型コロナウイルス流行が発生した先月以降、1日当たり25人前後が埋葬されている。流行発生前には1週間で25人程度が埋められていた。
米国での新型コロナウイルス流行の中心地となっているニューヨーク州では、確認された感染者が約16万人と、欧州で特に被害が深刻なスペインやイタリアの国全体の感染者数を上回り、米国を除くどの国よりも多くなっている。ニューヨーク州の死者数は7844人で、米国全体の死者数の約半分に相当する。【翻訳編集】 AFPBB News
一言コメント
まさに死者の島だ。
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