新型コロナでヒカキンが小池都知事と異例のコラボ。実現の経緯とねらいを聞いた
- 政治・経済
- 2020年4月11日
新型コロナウイルスに関連し、YouTuberのヒカキンさんの動画に、東京都の小池百合子知事が出演し、話題を呼んでいる。公開から3時間で50万回再生されるなど注目されており、若者に特に人気の存在ということから、感染拡大を防ぐ一助になると、称賛の声も寄せられている。異例のコラボにはいったい、どのような経緯があったのか。【BuzzFeed Japan / 千葉雄登】
「小池都知事にコロナのこと質問しまくってみた」という動画は、4月10日に公開。
ヒカキンさんは「若者代表」として対談し、「日本で若者の重症者は出ている?」「ソーシャル・ディスタンスとはどういう意味?」といった素朴な疑問をぶつけている。
そもそもヒカキンさんは3月28日に「若いみんなへ、ヒカキンより。」という動画を公開。動画の中で「#うちで過ごそう」と外出自粛を呼びかけており、小池知事は、このツイートを「感謝します」と引用リツイートしていた。
東京都政策調整課の担当者によると、そもそも異例のコラボのきっかけは、こうしたやりとりを受けた、ヒカキンさんからの対談の呼びかけだったという。担当者はこう語る。
「若い方、10代~40代の方の感染者数がいま増えています。そうした方々の中にはテレビを視聴されていない方も少なくありません。そのような若い人にインフルエンサーの力を借りてメッセージを届けたいと考えています」
動画の中でヒカキンさんは「この動画をきっかけにたくさんの人に新型コロナウイルスの正確な情報が届くよう、時間の許す限りたくさん質問させていただければと思ってます」と語っている。
どのようの思いを込めて、今回動画を公開したのか。ヒカキンさんはBuzzFeed Newsの取材に以下のようにコメントした。
「僕たち、YouTuberやインフルエンサーと呼ばれますが、若いひとたちに情報を届けられる立場なので、多くの方に正確な情報を届けることに使うべきだと思っています。そして自分の発信によって未来で一人でも助かることを祈っています」
「若いから大丈夫、と思っている人たちもまだたくさんいると思いますので、若いみんなにとって自分ごとだと思ってほしいと思います」と改めて一人ひとりが自分ごととして捉えることの重要性を強調する。
「まだ実感のない人たちも、僕たちひとりひとりの行動で1週間後、1ヶ月後という未来を大きく変えるんだということを、危機感を持ってしっかりと理解して欲しいです。そしてこれからも #STAYHOME #うちで過ごそう が広がって、1日も早く感染拡大が収束することを願っています」
なお、ヒカキンさんはこの動画を収益化していない。どれだけ拡散されて再生数が増えたとしても広告収入は入らないことになる。
一言コメント
今度は総理とコラボしてほしい。
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