緊急事態発令地域で折り込みチラシ、特売激減 スーパーが混むと客から苦情も
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「緊急事態宣言」が発令された地域で、スーパーや量販店が折り込みチラシの発行や特売の開催を自粛する動きが広がっている。生活必需品を扱う店舗の営業は続いているが、非常事態が思わぬところに影響を及ぼしている。
競争が激しい食品スーパーはチラシの特売品で客を呼び込み、他の商品も買ってもらうのが定石だが、感染拡大で状況は一変。「感染防止のため店に密集状態を作らない」(福岡県内のスーパー)ため、時間帯や売り場ごとに客が集中する特売をやめた。店が混雑していると感染を恐れる客から苦情が入ることもある。
チラシ自粛の動きは関東地方では3月ごろから起き、大手スーパーなどが特売をやめていた。7日に緊急事態宣言が発令され、福岡県でも広がりつつある。4月中旬にチラシをやめる別の福岡市のスーパーでは、臨時休校要請や緊急事態宣言などの度にパスタやカップ麺など陳列が追いつかないほど売れた。「店舗が混乱しており、特売どころではない」(担当者)側面もある。
同様の対応は量販店やドラッグストアにも広がる。ミスターマックス(福岡市)は4月上旬からチラシを中止。客数は1割程度増えており、店内の混雑緩和に取り組んでいる。
一方、イオン九州(福岡市)は、4月上旬に一旦中止したチラシを下旬には再開させる方針だ。臨時休業するショッピングモールの中に営業継続する店舗もあるためだ。
一言コメント
確かに最近のスーパーは混みあっているようだ。
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