無いなら作ろう! 消毒液 新型コロナで品薄に 「手洗い」が大切 福岡県
- 政治・経済
- 2020年2月29日
街ではアルコール消毒液がなかなか手に入らなくなってますよね。
「困った」という方も多いと思いますが、そんなときに自宅で簡単にできる対策を取材しました。
依然として感染の拡大が続く新型コロナウイルス。
予防策の1つとして強調されているのが手を洗うことです。
【記者】
「新型コロナウイルスで手洗いが見直されている中、こちらの店では手洗いに注目した商品が並んでいます」
新型ウイルス対策で手を洗う回数が増え、消費者から目立つのが「手荒れする」との声。
そこで福岡市博多区のこの店では、手荒れを防ぐ商品を取りそろえています。
その1つが無添加石けん。
しっとりとした洗い上がりで敏感肌でも使えるといいます。
こちらは手をかざすと自動的に石けんが出てくるポンプ。
センサー式で、ポン自体に触らずに済むので衛生的です。
【東急ハンズ 化粧品コーナー担当 志賀さん】
「最近はやはり、手洗いについて見直しされている方がたくさん増えてきているなっていう印象がありまして、お店の方にもハンドソープとかそういった商品のお問い合わせがかなり増えてきております」
一方、手洗いを嫌がりがちな幼い子供にはこんなユニーク商品も。
【記者】
「手の平にスタンプを押すと…ばい菌のイラストがつくので、楽しみながら手洗いができます」
シヤチハタが出している手洗い練習用のスタンプです。
インクには食用色素が使われていて、イラストが消えるまで手を洗います。
手のひらをこすり合わせたり爪の先を立てたりして洗うと、だんだんスタンプが薄くなり、30秒ほどできれいになりました。
目に見えないウイルス。
手につくと一体どれくらい広がるのか。
実験してみました。
【記者】
「それではウイルスに見立てたこちらの液体を手につけて実験してみます」
手に塗った液体はブラックライトに反応し白く光ります。
手に液体がついた状態でドアの取っ手を触ると…。
「(取っ手を握る)あ、触った部分、手の跡がベッタリついていますね」
取っ手には手の跡がクッキリ。
次に同じ場所をきれいな手で触ってみると…。
「指だけじゃなく手の平にも結構ついてますね」
ウイルスが次々にうつっていく恐れがあることを示しています。
ほかにも照明のスイッチや電話機など普段、さわるものには注意が必要です。
一方で、アルコール消毒薬は品薄となり入手が難しい状況です。
そこで「あるもの」がドアの取っ手などの消毒に使えるというのですが…
【記者】
「こちら台所用品の売り場なんですが、そのあるものというのが塩素系の漂白剤です」
普段、キッチン用品の漂白などに使う塩素系漂白剤の主成分「次亜塩素酸ナトリウム」が殺菌消毒に有効なんです。
消毒薬のメーカーに聞くと…。
【健栄製薬広報担当 青木さん】
「(次亜塩素酸ナトリウムは)細菌やウイルスのたんぱく質を分解することで、殺菌効果を示すものになっています」
「エタノールと同等以上の高い消毒効果を持つ消毒成分として、医療機関等でもよく器具の消毒に使われている成分になっています」
「基本的には購入していただいた物を、お水で薄めていただいて使っていただくものになります」
その作り方がこちら。
準備するのは塩素系漂白剤と水500ミリリットル。
皮膚への刺激が強いため、作業の際は必ずゴム手袋をして下さい。
水が入ったペットボトルに塩素系漂白剤(5%)をキャップ半分入れるだけ!
これで殺菌消毒に有効な0.02%の消毒液が出来上がります。
霧吹きなどの容器に移し替え、キッチンペーパーなどに含ませてドアノブや手すりなどを拭きます。
使った後のキッチンペーパーや手袋は、ウイルスが付いているので捨てます。
一方、アルコール消毒液が不足する中、アルコール度数の高い酒を薄めて使えないか専門家に聞くと…。
「濃度や中に含まれる成分としては、確かに消毒用エタノールと類似するものが含まれている可能性が高いんですが、その濃度が適切なのか?というところもございますし、こういった市販のお酒などで消毒をしていただくのは控えていただくようお願いしております」
さまざまな情報が錯綜する、新型コロナウイルス対策。
正しい知識で身を守ることが求められています。
一言コメント
買わなくてもできることはありそうだ。
コメントする