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サンダース氏の「一強」警戒 民主、中道派の受け皿見えず 米大統領選


【ラスベガス時事】米大統領選の民主党候補指名争い第3戦のネバダ州党員集会は、急進左派サンダース上院議員の圧勝に終わった。

中道派候補が「反サンダース票」を分け合う中、焦点となったマイノリティー(人種的少数派)の支持で圧倒的な強さを見せた。混戦が続くとの見方があった指名争いは一転、サンダース氏「一強」の兆しも見せ始め、党内には警戒感が広がっている。

◇4年前の教訓生かす
「今夜、ネバダで勝った。次はサウスカロライナ。その次はカリフォルニアだ」。サンダース氏が22日夜の勝利宣言でこう訴えると、若者の支持者は大歓声で応えた。

ワシントン・ポスト紙の集会場調査によると、サンダース氏は中南米系から過半数の支持を得たほか、黒人からもバイデン前副大統領に次ぐ3割近い支持を獲得。年齢層別でもトップでなかったのは65歳以上の高齢層だけだった。

4年前の指名争いでサンダース氏は、非白人の支持が弱く、ネバダでクリントン元国務長官に敗れ、勢いを持続できなかった。全国的な支持を広げられるかの「試金石」となった今回、サンダース氏はスペイン語を話すスタッフを大勢雇い、中南米系住民への戸別訪問やメール作戦を展開。草の根の支持を拡大した。

第4戦のサウスカロライナ州(29日)は黒人が約3割、スーパーチューズデー(3月3日)の大票田カリフォルニア州は中南米系が約4割に上る。サンダース氏はサウスカロライナでバイデン氏を追い上げ、カリフォルニアでは優勢が伝えられている。

◇反サンダース票の行方は
一方、中道派では、第2戦でサンダース氏を猛追した新星ブティジェッジ前サウスベンド市長が3位の情勢。2位に入ったバイデン氏は「われわれは生きている。戻ってくる。そして勝つ」と反転攻勢を誓った。スーパーチューズデーから参戦するブルームバーグ前ニューヨーク市長を含め、「反サンダース票」を誰が結集するのか、一層見えにくくなった。

サンダース氏に対しては、急進的な政策で党内を分断するとの理由から、「独走」への警戒が党主流派に強まっている。打倒トランプ大統領への結束を最優先し、今のところサンダース氏を引きずり降ろそうという動きは表面化していない。ただ、勝負の流れを決する可能性があるスーパーチューズデーは10日後に迫る。

「サンダース氏を選ぶ前に、何が危機にひんしているのか、しらふになって考える必要がある」。ブティジェッジ氏は22日、サンダース氏への危機感をあからさまに訴えた。

時事通信

 

 

一言コメント
スーパーチューズデーも注目だ。


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