新型肺炎、イベント・企業にも影響 福岡県・市1カ月中止か延期 西鉄乗務員にマスク
- 政治・経済
- 2020年2月22日
福岡市で九州初の新型コロナウイルスへの感染者が確認されたことを受け、福岡県内でのイベント開催や企業の対応に影響が広がっている。
福岡市は21日までに、市主催のイベントについて当面1カ月間は原則中止か延期する方針を決めた。ただ、参加者や人数、会場の密室性などの観点から実施が可能と思われるイベントは個別に実施の可否を判断するとしている。
市職員の時差通勤も可能な部署から随時実施し、庁内のオンライン会議やテレワークの推進にも取り組む。
一方、福岡県は21日に開催予定だった、子育て中の女性を対象にした就職支援セミナーなど2件のイベントを中止した。連合福岡も26日と来月7日に予定していた街頭行動や春闘に関する集会の中止を決めた。
西日本鉄道は、電車やバスの乗務員に奨励していたマスク着用を、安全に支障がない範囲で義務化した。倉富純男社長は記者会見で「乗客に安心感を与えるだけでなく、運転手が自分を守ることが公共交通の維持には大切だ」と述べた。
西鉄によると、商業施設や高速バスなどでも、各地での感染拡大が原因とみられる影響が出ている。
福岡市中心部で経営する「天神コア」など計3施設では2月前半の来館者数と収入が、前年同期比で約5%減少したという。
2月は高速バスや路線バスの利用者も前年に比べて減少傾向といい、倉富氏は「今後、感染が大幅に拡大すれば、ダイヤを減らす可能性もある」と話した。
一言コメント
出来ることを確実にやるしかない。
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