産学でオープンイノベーション 九州の2組織が4月合併
- 企業・経済
- 2020年2月7日
新事業創出に向けた調査研究などを行う九州地域産業活性化センター(KIAC)と、技術開発や事業化の支援を担う九州産業技術センター(KITEC)が4月1日に合併し、九州オープンイノベーションセンター(KOIC)を設立することが6日、分かった。外部の経営資源やアイデアを融合して、新事業を起こすオープンイノベーションの受け皿役として、九州の活性化を狙う。
この日開かれた九州・大学発ベンチャー振興会議の第4回会議で、KIACが明らかにした。
KIAC、KITECでともに会長を務める麻生渡氏(福岡工業大学最高顧問)は振興会議後の記者会見で「新しい技術の流れが激しく押し寄せている中、新製品やサービス、ビジネスモデルを生み出すには、自前主義ではとても間に合わない。お互いの得意分野を連携させることが不可欠だ。それを成功させた地域が繁栄する。(KOICを)大きなプラットフォームにしたい」と述べた。
KOICでは、企業や九州の各大学の研究者が持つ技術や研究成果などシーズ(種)の可視化と共有に加えて、消費者ニーズを分析し、将来的な研究開発のテーマ設定につなげる取り組みなどを進める。
九州経済連合会の麻生泰会長は「2つの組織が1つになることで、幅広い対応力がつくだろう」と期待感を示した。
また、九州大学の久保千春総長は「多くの企業と今後どうしていくかという情報交換をする交流の場になるだろう」と述べた。
一言コメント
まとめることでムダもなくなりそうだ。
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