「新型肺炎外来」設置へ…今月上旬にも全国に、帰国・接触者ら対象
- 政治・経済
- 2020年2月4日
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、厚生労働省は2月上旬にも、同ウイルスに感染した疑いがある人を診察する「帰国者・接触者外来」を全国に設置することを決めた。国内で中国湖北省武漢市への滞在歴がない感染者が確認されており、感染の疑いのある人を診療体制の整った医療機関に確実につなぐ狙いがある。外来では、他の病気の患者とは別の診察室を用意し、職員も感染予防を徹底する。
外来の対象は、現時点では〈1〉発熱(37・5度以上)と呼吸器症状がある〈2〉2週間以内に湖北省を訪れたか、同省への滞在歴があり、自身と同様の症状がある人と接触した――の両方に該当する患者。
厚労省は、都道府県に対し、都道府県内を複数の地域に分けた「2次医療圏」335か所ごとに1か所以上、医療機関に外来を設けるよう求めている。
受診に迷う市民からの問い合わせに答え、外来につなげる「帰国者・接触者相談センター」を全国の472の保健所内などに設けることも求めた。その他の相談は、厚労省の電話相談窓口((電)03・3595・2285、午前9時~午後9時)で受け付ける。
上海便運休へ…ジェットスター
新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは3日、成田―上海線について5日から3月28日まで運休すると発表した。渡航制限や需要減少を受けたもので、対象はのべ52往復104便に上る。既に予約した人には手数料無料で全額を払い戻す。運休前の最終便は成田発が2月4日、上海発が5日となる。
■感染受験生の試験「柔軟に」…文科省、大学に要請
新型コロナウイルスによる肺炎が拡大していることを受け、文部科学省は全国の国公私立大に対して、受験生が感染したり、感染が疑われたりする場合には、独自入試の代わりに大学入試センター試験の結果で合否判定するなど、柔軟に対応するよう文書で要請した。文書は1月30日付。各大学の実情に応じて受験生に進学の機会を確保する方策を検討し、対応を決めた場合は速やかに情報提供するよう求めている。
一言コメント
マスクなども品薄になっているようだ。
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