福岡市・天神西に新たな複合ビル 「ビッグバン」加速、地下街結ぶ通路も整備
- 政治・経済
- 2020年1月22日
福岡市・天神の明治通りと天神西通りが交わる交差点の南東側に立つ2棟のビルが閉館し、一体的に再開発されることが分かった。市の再開発促進事業「天神ビッグバン」の建て替え優遇策を活用、期限となる2024年末までの完成を目指す。天神地下街に直結する地下通路も整備。大型再開発が進む隣接街区の大名小学校跡と接続する天神の「西のゲート」での新たな再開発は、街の回遊性向上にもつながりそうだ。
閉館するのは、地場デベロッパーの福岡地所(福岡市)が所有する「天神西通りビジネスセンター」と、東側に隣接し、住友生命保険(大阪市)が所有する「住友生命福岡ビル」。解体時期や新ビルの完成時期は未定だが、両社が共同で再開発する方針で調整している。
天神西通りビジネスセンターは1978年完成で地下2階、地上12階建て。敷地面積は約1300平方メートル、延べ床面積は約1万平方メートル。住友生命福岡ビルは69年完成で地下2階、地上9階建て。敷地面積は約1500平方メートル、延べ床面積は約1万1千平方メートル。ともに店舗やオフィスが入る。再開発後も商業とオフィスの複合ビルになる予定。
両ビルが位置する天神2丁目南ブロックは天神ビッグバンの対象エリアで、再開発を促す狙いで容積率が現在の700%から最大1300%まで緩和される。航空法による建物の高さ制限も国家戦略特区を活用し、上限の76メートルを115メートルにすることが可能だ。新ビルの設計は今後詰めるが、規制緩和を生かした高層ビルを目指すとみられる。
建て替えに当たっては、現在は天神地下街から住友生命福岡ビルまでつながっている地下通路を天神西通り側まで延伸し、出入り口には広場を設ける。
両ビルの西側に隣接する街区の大名小跡では、米系高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」などが入る複合施設が22年末に完成予定で、観光客やビジネス客の増加が見込まれる。地下通路の整備で利便性の向上が期待される。
一言コメント
ここも大きく変わりそうだ。
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