中国総人口14億突破 少子高齢化で伸び鈍化 16~59歳は89万人減
- 国際
- 2020年1月18日
中国国家統計局は17日、2019年末時点の中国の総人口を14億5万人(前年比467万人増)と発表した。中国の人口が14億人を超えたのは初めて。19年の出生数は1465万人で前年比58万人減となり、3年連続の減少。少子高齢化の影響で世界最大の人口は増加のスピードを鈍らせている。
中国は16年に一人っ子政策を廃止し、夫婦1組に2人目までの出産を認めるようになった。だが、子育て費用の高騰や家族観の変化などから出生数は歴史的な低迷を続ける。人口の増加ペースも、17年末の前年比737万人増から18年末は同530万人増と、ここ数年は落ちる一方だ。
17日の発表によると、19年の生産年齢人口(16~59歳)は8億9640万人で前年比89万人減。65歳以上の人口は1億7603万人と同945万人増えた。22年以降、中国は1962年以降のベビーブーム世代が本格的な退職時代に入るため、今後、労働力が加速度的に縮小する可能性がある。
現在、世界で人口が13億人を超えるのは中国とインドのみ。国連世界人口予測によると、中国の人口は30年前後にピークを迎え、27年ごろにインドが中国を抜いて世界最大になるという。ただ、国連予測は20年の中国人口を約14億3900万人と見込むなど実態と隔たりがあり、既に人口減少時代に入っていると指摘する人口学者もいる。
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中国も人手不足の時代が来る!?
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