〔米株式〕NYダウ、最高値更新=中国の景気刺激策など好感(2日)☆差替
- 経済情報
- 2020年1月3日
【ニューヨーク時事】2020年最初の取引となった2日のニューヨーク株式相場は、中国の景気刺激策などを好感し、大幅続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前営業日終値比330.36ドル高の2万8868.80ドルで終了し、終値での史上最高値を3営業日ぶりに更新した。ハイテク株中心のナスダック総合指数も119.59ポイント高の9092.19で終了し、終値での最高値を4営業日ぶりに塗り替えた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比5625万株増の9億0340万株。
中国人民銀行(中央銀行)は1日、金融機関から強制的に資金を預かる預金準備率を6日付で0.5%引き下げると発表した。引き下げは2019年9月以来4カ月ぶり。これに伴い8000億元(約12兆5000億円)を超える資金が市場に放出されるといい、中国経済の下支え効果に期待が高まった。
また、英調査会社マークイットと中国メディア財新が2日発表した19年12月の製造業PMI(購買担当者景況指数)は51.5と、前月の51.8から小幅低下した。ただ、好不況の分かれ目となる50を5カ月連続で上回ったため、市場に安心感が広がった。日系証券関係者は「年末年始に発表された中国の一連の経済指標が、警戒されていたほど悪い内容ではなかった」と指摘した。
米中貿易協議進展への期待も、引き続き相場を支えた。トランプ米大統領は12月31日、中国との貿易協議「第1段階」合意文書への署名を1月15日に行うとツイッターで表明。さらに「後日、私が北京に行き第2段階の協議を開始する」と書き込んだ。
個別銘柄(暫定値)では、中国事業への依存度が比較的高いITや資本財の上げが目立った。半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)が7.1%高、ボーイング、アップル、ユナイテッド・テクノロジーズがいずれも2.3%高、フェイスブックが2.2%高。一方、化学大手ダウが1.8%安、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が1.2%安、コカ・コーラが0.7%安、AT&Tが0.6%安。
一言コメント
アメリカは年明けも景気がいいね。
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