台湾の「自由と民主主義守る」 蔡英文総統が新年談話
- 国際
- 2020年1月2日
【台北=田中靖人】台湾の蔡英文総統は1日午前、台北の総統府で新年の談話を発表し、「(台湾の)主権を守り民主主義と自由を守ることが総統として堅持すべき立場だ」と述べ、中国の圧力に屈しない姿勢を改めて強調した。
蔡氏は昨年の香港情勢の悪化を受け、中国の習近平国家主席が台湾統一の方式として掲げる「一国二制度」の「信用はすでに破産している」と指摘。「民主主義と専制は同時に同じ国家に存在できない」と述べ、一国二制度による統一を拒否する方針を確認した。
その上で、中台関係について、(1)台湾海峡の現状を破壊しているのは中国であり台湾ではない(2)中国は(「一つの中国原則」に基づく)「1992年合意」を利用し「中華民国」の空洞化を図っている(3)主権は短期的な経済的利益と引き換えにできない(4)中国は全面的な浸透で台湾社会を分断している-とする「4つの共通認識」を挙げ、台湾の市民に「一致団結して外部の脅威に立ち向かう」よう訴えた。
台湾の立法院(国会に相当)は31日、中国からの選挙介入を防止する「反浸透法案」を与党の賛成多数で可決した。蔡氏は法案について「人権や正常な貿易・交流は影響を受けない」と強調。「対応を取らなければ、中国の圧力の第一線にいながら台湾は(介入に)無関心だと国際社会に誤解される」と述べ、法案の影響を懸念する一部世論に理解を求めた。
一言コメント
国民も同じ気持ちだろう。
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