香港でデモ隊と私服警官が衝突、15人拘束 平穏な日々に終わり
- 国際
- 2019年12月30日
【AFP=時事】香港で28日、中国本土に近い上水(Sheung Shui)のショッピングモールで、本土からの買い物客や観光客に対する抗議デモを行っていた民主派の人々と警官隊が衝突し、少なくとも15人が身柄を拘束された。
現場にいたAFP記者によると28日午後、ショッピングモール内で数十人のデモ隊が店舗の営業や買い物客らの邪魔をしていたところ、警棒を手にした黒いマスク姿の私服警官らが現れ、デモ参加者らと衝突。そこに警官隊も投入され、警官隊は唐辛子スプレーを用いてデモ参加者や助けようとした住民らを排除した。私服警官らはデモ参加者14人の身柄を拘束したが、拘束者には14歳の少女が含まれていた。さらに、ショッピングモール内で起きた別の衝突で、男性1人が頭が血まみれの状態で警官隊に拘束された。
警官らが去った後、一部のデモ参加者は香港鉄路(MTR)の駅へつながる歩道橋にとどまって、本土からの買い物客とみられる通行人たちにののしる言葉を浴びせるなどした。
上水では近年、租税回避を目当てに中国本土から買い物客や転売業者らが殺到。地元の店舗が次々と本土の客向け仕様に転換していき、地元住民らは怒りを募らせていた。
このほか、九龍湾(Kowloon Bay)地区のショッピングモールでも28日夜、デモ隊と警官らとの衝突があり、複数のデモ参加者が身柄を拘束された。
香港では、民主派の圧勝となった先月の区議会議員選以降の1か月ほど、暴力沙汰や抗議デモはほぼ発生していなかった。しかし、中国政府や香港政府トップらが民主派への譲歩を拒否したことから、クリスマスをはさんだ3日間にわたり香港各地のショッピングモールや商業地区でデモ隊と警官隊との衝突が再発。平穏な日々は一時的なもので終わった。【翻訳編集】 AFPBB News
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年末年始もデモがあるのだろうか?
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