ご注意! 年末年始はキャッシュカードと違う銀行のATMだと現金が引き出せなくなる?
- 政治・経済
- 2019年12月28日
いよいよ年の瀬を迎える2019年は「キャッシュレス元年」とも呼ばれていたが、最後の日となる大晦日までには手元に現金を用意しておいた方がいいかもしれない。
実は、2019年12月31日(火)23時52分~2020年1月4日(土)3時50分の間は、キャッシュカードと違う銀行のATMでは現金の引出しができなくなることをご存じだろうか。
一般社団法人 全国銀行協会によれば、この期間に金融機関をつなぐATMネットワークシステムのメンテナンスが行われるそうだ。
そのため2つの留意点があると公式サイトで注意を呼び掛けている。
1.メンテナンス期間中は、多くの金融機関のキャッシュカードが、お取引金融機関以外のATMでは現金の引出しや預入れにご利用できなくなります。
2.メンテナンス期間中は、他行あて振込のお手続きの際に、「受取人口座名義」をご入力いただく必要がございます。
1番は要するに、キャッシュカードと違う銀行のATMの場合、現金の引き出し・預け入れができなくなるということ。
2番は、通常時の振り込みなら、銀行名・支店名・口座番号をATMに入力すると、自動的に「受取人口座名義」が表示されていたものが、この期間はできなくなるそうだ。
※(1・2とも一部金融機関を除く)
これらの注意は銀行などでお知らせしているというが、キャッシュレスの便利さにどっぷり漬かって銀行をほとんど使わない人の中には、まったく知らない人も多いのではないだろうか。
なぜ大晦日からメンテナンスを行うのか?そして、昨今利用者が増えてきたネットバンキングや銀行のアプリには影響がないのか?
担当者に聞いてみた。
――なぜ年末年始にメンテナンスするのか?
このネットワーク網は我々の所管するシステムではなく、NTTデータが提供するもので、銀行としてはそのメンテナンスに伴って影響を受けることになります。
これまでも何回かメンテナンスを行っていて、年末年始は普通のお休みに比べて利用が少ないことを考慮し、この時期になったと聞いております。
――「一部」で影響がないのはなぜ?
当該ネットワークは多くの銀行をつないでいますが、それ以外にも個別の銀行でネットワークを構築している場合があり、そちらは影響を受けません。
ただ一般的な銀行ATMで、他行のキャッシュカードを入れた場合には、おそらくほとんど影響が出るものと見込まれます。
――ゆうちょやコンビニのATMはどうなるの?
他の銀行との提携状況によって変わります。
地域の銀行などと提携しているような場合は、今回のメンテナンス対象のネットワークとは別になりますので、使える可能性があります。
――ネットバンキングや銀行のアプリに影響はない?
各金融機関によって異なるため、それぞれお問い合わせください
――どうやって周知してるの?
周知の仕方は各銀行にお任せしています。
ポスターやWEBサイトなど、いろいろなやり方でお客様にお伝えしている状況です。
――キャッシュレスで銀行を使わない人にはどう知らせるの?
このような取材や様々な媒体等を通じて周知をしている状況でございます。
今回ネットの一部では、全国銀行協会のシステムがメンテナンスするというような情報が拡散していますが、それはまったく関係ありません。
最近は年末でもATMが使えることが増えて便利になったなあ…などと油断していると、家族や知り合いに頭を下げて現金を借りることになってしまうかもしれない。
お年玉用などで現金が必要な人は、持っているキャッシュカードの銀行の最寄りATMが休みの場合もあるので、できれば大晦日までに準備しておいてほしい。
一言コメント
現金もあったほうが安心だからね。
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