紀平梨花、全日本初優勝!4回転は投入せず、世界選手権での成功誓う「そこが一番重要」
- スポーツ
- 2019年12月22日
◆フィギュアスケート 全日本選手権第3日(21日・国立代々木競技場)
女子ショートプログラム(SP)で首位の紀平梨花(17)=関大KFSC=が最終滑走で登場し、フリー155.22点で1位、合計229.20点で全日本選手権を初制覇した。紀平は世界選手権代表に決まった。なお、日本女子で02年ジュニアGPファイナルの安藤美姫に続き史上2人目となる、試合での4回転ジャンプは投入しなかった。
紀平は3回転サルコーを決めると、続く3回転アクセルと3回転トウループも着氷した。さらに3回転フリップもきれいに決めた。続く3回転アクセルも着氷。3回転2回転のコンビネーションと2回転3つのコンビネーションも成功させた。最後の3回転ループも決めた。演技を終えると会場中でスタンディングオベーションが起きた。
GPファイナル連覇を逃した悔しさは力に変わった。「パッと切り替えて」と帰国後は休みなしで調整。17日には拠点の関大で2時間30分もジャンプを必死に跳び続けて追い込んだ。昨年大会はSPでトリプルアクセルの転倒もあり2位だった。今大会は自分へのリベンジにも燃えていた。SPは73・98点で首位発進した。
羽生と同じ5週間でNHK杯、GPファイナル、全日本と3試合をこなす過密日程。それでも栄養バランスを考えた食事の徹底や、読み終えた鈴木颯人氏の著書「一流をめざすメンタル術」を参考にするなど、精神面もコントロールした。
紀平梨花「すごく眠れなくてお昼寝もできなくで、すごく不安でしたが、あの演技ができて自信になりました。4回転なしでと直前に決めて、そのかわりに3回転アクセルと3回転トウループを付けたいという思いが強かったので、その方法がミスにつながらないでしっかり強気で難しい構成をしっかりこなせたのはすごくうれしい。(世界選手権では)今回SPでミスがあったので、今回以上の演技。そして4回転をフリーで決められるように、そこが一番重要になってくると思うので、世界選手権では4回転とルッツを戻して、ノーミスの演技を目指してしていきたい」
◆紀平の過去の全日本 17年はSPとフリーで3本のトリプルアクセルを決め、ジュニアながら3位と大健闘。シニア1年目の18年はSPで5位と出遅れたが、フリーでトリプルアクセル―3回転トウループと単発のトリプルアクセルを決め2位まで巻き返した。
◆GPファイナルの紀平 練習から4回転サルコーが好調。フリーで初めて4回転サルコーを投入した。惜しくも転倒したが、その後のトリプルアクセルを2本着氷させ、SP最下位から4位まで巻き返した。過去に日本女子が試合で4回転ジャンプを決めたのは、02年ジュニアGPファイナルでサルコーを成功した安藤美姫だけ。
一言コメント
次は打倒ロシアだ!!
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