英、1月末のEU離脱ほぼ確定 関連法案の基本方針、下院で可決
- 国際
- 2019年12月21日
【ロンドン=板東和正】英議会下院は20日、欧州連合(EU)離脱の基本方針の賛否について審議し、賛成358票、反対234票で可決した。可決により、ジョンソン首相が公約に掲げる来年1月末の離脱はほぼ確定した。
関連法案は、新たなEUとの離脱協定案の批准に必要な法律。下院は年明けに最終審議を行い、法案の賛否を改めて採決する見通し。最終審議後に可決されれば、法案は上院で承認後、エリザベス女王の裁可により法として成立する。
ジョンソン氏は関連法案に、EU離脱後に現状の経済関係を2020年末まで継続する「移行期間」について、期間の延長を禁止する条項を盛り込んだ。
移行期間は、企業活動や市民生活の急激な環境変化を緩和するのが目的で、22年末まで延長できる。しかし、ジョンソン氏はEUから早期に「完全離脱」するため、移行期間の延長は不要と判断した。ただ、20年末までにEUと自由貿易協定(FTA)を締結できない場合、英EU間の貿易は世界貿易機関(WTO)の規則に沿って行われ、関税が発生する。
一方、英北部スコットランド行政府のスタージョン首相は19日、英政府に対し、英国からの独立の是非を問う2度目の住民投票を行う権限を与えるよう要求した。EU残留を支持するスタージョン氏は、英国の離脱方針を受けて民意を再確認する考えだが、英政府は住民投票の再実施を容認しない姿勢を見せている。
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